1.基本理念
生涯学習は,個々人の自己実現を図る学習活動であるとともに,地域社会の 様々な課題に対応し解決していく役割も求められていることから,生涯学習の 推進に当たっては,生涯学習・社会教育関係部局だけではなく,総合行政として 自治体の全部局で取り組まなければなりません。
つくば市においては,平成 5 年に市長を本部長として関係部局からなる「つ くば市生涯学習推進本部」を設置し,生涯にわたって自主的,創造的に学び続け ることはまちづくりに極めて重要と考え,市民一人一人が健康で楽しく生きが いを持って暮らせるよう,平成 18 年につくば市生涯学習推進基本計画を策定し,
市民の生涯学習活動を推進してきました。
これまで講座やイベントの開催,社会教育施設の充実と活用,学習相談や啓発,
多様な主体との協働などにより,市民一人一人の生涯学習を支援してきました が,人口増加の続く本市においては,生涯学習に対する市民のニーズは一層多様 化しており,さらに,個人で知識や技術を習得するだけでなく,その成果を活か したい,地域社会に貢献したいという人も増えています。
市では平成 27 年 3 月,基本的なまちづくりの指針となる『つくば市未来構想』
を策定,まちづくりの理念のうち,生涯学習が関係する理念1に「人を育み,み んなで支えあうまち」を掲げました。生涯学習においても,個人の学習要望に応 じて「人を育む」とともに,その成果を「みんなで支えあう」まちづくりに活か していくことが求められています。
こうしたことから,新しい生涯学習推進基本計画では,人と人,地域と地域,
知識と知識,過去と未来など様々なものを有機的に「つなぐ」こと,その相互作 用から新たな価値や更なる学びを「つむぐ」ことを目指し,第 2 次つくば市生涯 学習推進基本計画の理念を
と設定します。
2.基本方針
基本理念を実現するための基本方針として,つくば市の生涯学習は(1)市民 の自主性・主体性の尊重,(2)市民と行政のパートナーシップ,(3)地域の歴 史・文化の継承と創造,(4)多様な主体とのネットワーク,の4つを定め,「つ なぐ つむぐ つくば」の実践に取り組みます。
なお,これらの取組によって本計画の理念を実現するとともに,市のまちづく りの理念「人を育み,みんなで支えあうまち」にも貢献します。
また,市民が主体的に学びあえる環境や地域を知り愛するきっかけづくりを 通して住みやすいまち,魅力あるまちをアピールすることで,つくば市の未来都 市像「住んでみたいまち 住み続けたいまち」の実現にも貢献します。
(1)市民の自主性・主体性の尊重
個人や地域住民の自立に向けた意識(自助)を高める
(2)市民と行政のパートナーシップ
協働による地域づくりの実践(共助)にむすびつける
(3)地域の歴史・文化の継承と創造
地域資源を掘り出し活用することで更なる新たな価値を創造する
(4)多様な主体とのネットワーク
庁内の関係各課はもとより,大学や研究機関,民間団体等との連携・協 働を推進しネットワークを構築する
3.施策の柱
本計画を推進するための施策の柱を以下のとおり設定します。
(1)個人の自立に向けた学習機会の提供
年代やライフスタイルに応じた多様な学習要望に対応するとともに,一方的 な知識の伝達にとどまらず,その成果が自己実現や社会への還元など,「生きる 力」となり具体的な実践につなげていけるような学習機会の提供を進めます。
(2)生涯学習環境の整備
新たに学習を始めたい人や身につけた知識や技術を活かした人同士をつなぎ,
知の循環型社会を構築するため,学習に関する情報提供や相談,指導者の育成な ど生涯学習環境の整備を進めます。
(3)生涯学習関連施設の充実
市民が自発的に集い学び,仲間と交流し,成果を発表したり新しい知識・芸術 文化にふれあえる場として,身近で気軽に利用できる生涯学習関連施設の充実 を進めます。
(4)絆づくりと地域づくりに向けた学習機会の提供
スポーツやレクリエーション,芸術活動の振興,文化財保護や歴史・文化の継 承などを通じて,人と人,地域と地域が結びつき,ともに成長していけるような 学習機会の提供を進めます。
(5)生涯学習推進体制の強化
生涯学習推進本部を中心とした庁内取組体制の強化や,つくば市のもつ特色 や資源(研究機関,大学,外国人など)との連携や協働の推進など,庁内だけで なく全市を挙げて生涯学習を推進する体制づくりを進めます。